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最近のコミュニケーションについての記事

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意見食い違いの場合 6割超

「事を荒立てないで収めたい」

921 1736

(NHK NEWSWEBより)



最近のコミュニケーションの

傾向について、


文化庁が調べたところ、


他人と意見が食い違っている場合

「なるべく事を荒立てないで収めたい」


と考える人が6割を超え、


8年前の結果より10ポイント以上、

増加していることがわかりました。



特に若者の場合は、

20ポイント前後も大幅に増えていて、

専門家は



「スマートフォンの普及などで

常にコミュニケーションにさらされ、


あつれきを避けたいと考える人


が増えているのでないか」

と話しています。




このコミュニケーション

に関する調査は、


文化庁がことし2月と3月に

全国の16歳以上の男女

およそ3500人を対象に実施し、

およそ6割から回答を得ました。




この中で、

他人と意見が食い違う場合の対応

を聞いたところ、


「なるべく事を荒立てないで収めたい」

と答えたのは61.7%、


「納得いくまで議論したい」

と答えたのは24.9%でした。



「なるべく事を荒立てないで収めたい」

という回答は8年前の調査より

10.4ポイント高く


中でも、

20代は23.5ポイント、

10代は19.1ポイント、


それぞれ前回より高くなるなど、

若い世代を中心に大幅に増えました。




さらに、

他人と意見交換する時、


「ふだんの人間関係を優先し、

自分の意見を主張しない」

と答えたのは


58.6%と半数以上に上った

のに対し、


「ふだんの人間関係を切り離し

自分の意見を主張する」


と答えたのは

21.6%にとどまりました。




日本語学が専門の日本大学の

田中ゆかり教授は、


「スマートフォンの普及などで

常にコミュニケーションにさらされ、


他人とのあつれきを回避したい

気持ちが強くなっているのではないか。


そんたくという言葉がはやったが、


関係や場を維持するためには、

そんたくせざるをえない時代

を生きているのかもしれない」

と分析しています。




「話のさわり」の意味

5割超が「最初の部分」


この調査では、

慣用句などの使われ方の

変化も調べました。


「話のさわりだけ聞かせる」

の意味を尋ねたところ、


本来の意味である

「話などの要点」と答えた人は

36.1%にとどまった一方、


「話などの最初の部分」

答えた人は

53.3%に上りました。



文化庁によりますと、

「さわり」というのは


江戸時代の人形浄瑠璃の「義太夫」で、


聞かせどころの

サビの部分を指す言葉

だったということです。


また、

「知恵熱が出た」については、


本来の意味である

「乳幼児期に

突然起こることのある発熱」

と答えた人は45.6%でしたが、


「深く考えたり

頭を使ったりしたあとの発熱」

と答えた人も

40.2%に上りました。



また、

「存続するか滅亡するかの重大な局面」

を表す言い方として、


本来の表現である

「存亡の機」を使うと答えた人は

6.6%にとどまった一方、


「存亡の危機」を使うと

答えた人は83%に上りました。



文化庁は

「時代の流れとともに

本来の意味と違う使われ方が定着する

場合も多い。


一概に誤りだとは言えない」

と話しています。


by sinonome-an | 2017-10-01 23:59 | news

心と身体を観照する


by しののめ庵