
保育施設で預かり中の
乳幼児の「突然死」は、
預けられて
1週間以内に起きている
ケースが比較的多いことが、
専門家の調査でわかりました。
専門家は
急激な環境の変化が
突然死の要因になっている
可能性があるとして、
預かりの初期は
特に注意が必要だと指摘しています。
内閣府によりますと、
保育施設に預けられた
乳幼児が睡眠中などに突然死亡する
「突然死」は、
去年までの10年間に
146件報告されています。
東京の多摩北部医療センター
小児科の小保内俊雅部長らの
研究グループが、
このうち死因が明らかな
事故などのケースを除く
43件の突然死について、
子どもの登園開始からの
期間を調べたところ、
全体の30%が
初日から1週間以内の
初期に起きていたことが
わかりました。
初日に死亡したケースが
全体の14%、
2日目が7%、
3日目から1週間以内が9%
となっていて、
研究グループでは
詳しい死因は
明らかになっていないものの、
「新たな環境への適応困難」が
突然死の要因の
可能性があると
指摘しています。
調査を行った小保内部長は
「子どもは
新しい環境への適応が苦手で、
保護者から離され
1人で
保育所という環境に入ることが、
大きなストレス要因になっている
と考えられる。
保育所での
預かり初期の預け方、
預かり方を
社会全体の問題として
考えていく必要がある」
と話しています。