
-:認知症の薬
というのも出てきましたね。
船瀬:認知症の薬で
認知症になるんだ(笑)。
認知症の適応は認知症、
副作用が認知症だからね・・・。
胃薬の適応は腹痛、
副作用も腹痛。
お笑いの世界だ。
宇多川:認知症の薬は、
どんどん出しても文句を言われない。
しかも、
認知症の薬は
認知症を改善するものではなくて
進行を遅らせるものだと、
完璧に開き直っていますからね。
「アセプリト」は日本人が開発した。
世界で最初のアルツハイマー病治療薬
といわれていますが、
進行を遅らせることが
治療と言えるのか・・・。
5ミリグラム1錠
335円もする薬なんですが。
認知症では、
治療と同じくらい
日常生活での家族の対応が
重要な役割を果していると
言われますよね。
船瀬:要するに、
薬は毒薬なんだ。
それに気がつかないほうにも、
はっきり言って半分責任がある。
自己責任だ。
「知らないことは罪である。
知ろうとしないことは
さらに深い罪である」と、
僕は言っているけれども、
知らなかったでは済まない。
僕の本の最後に、
「あなたに、ただ1つの
必要な薬があります。
それは正しい情報
という名前の”薬“です」と
書いてあります。
今は情報化社会ではない。
自分で情報を取りに行かなかったら、
本当の情報は永遠に手に入らない。
宇多川:でも、こういうことで
情報提供たくさんあるから、
いい時代になっていると思いますよ。
私は何がいけない
ということは余り言いたくなくて、
情報は提供するけれども、
それを決めるのは
みなさん自身でなきゃいけない
と思っているんです。
あなたがそう言ったからやったのに、
こうなったじゃないですか
と言うのは違うと思っていて、
どれを選択するかは、
その人自身が決める。
だからこそ、
どうかなったときでも、
人に責任を押しつけることは
できないし、
自分で責任を持つ。
みんなが自分で情報を取って、
結果に責任を持つ
というふうにしなきゃいけない
と思います。
だって、
自分の体のことを
いちばんわかっているのは、
自分自身ですからね。
そして体の声を聞いて、
自分の中の100人の名医と
相談して決めるということです。