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ココロ

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心の語源

ココロの語源は

コル(凝る)で、

このコルが畳語化したのが

ココル(その名詞形がココロ)である。


ちなみに、畳語というのは

文字どおり言葉を積み重ねたもので、

コトバを強調するときに使われる

語法である。



つまり、

コルが強調されたものが

心なのだ。



その意味では、


心というものは

もともと凝り固まったもの

なのである。



もちろん、

心が凝り固まると、

心が苦しくなる。



したがって、

その凝り固まった状態を

解放させなければならない。


すなわち、


ココル状態となった

ココロのウチ(内)側のコト(事)を

溶解させる行為が

「話す」こととなる。



本来、会話は癒しだった


ハナス(話す・離す)

ハナツ(ハナツ)のハは

葉・歯・花・鼻・・・等々のハで、


先端を意味する。

ハリ(針)・ハラ(腹)などの

ハも同じだ。



ハシ(端)はまさに先端の義で、

そのハシとハシを結ぶのが

「橋」であり、


箸は食物の先端を挟んで

歯へ移動させるものである。


鳥のクチバシも同様。




当然、

ココロのウチの

凝り固まった部分を

《離し》て《放つ》ことが《話す》こと

なのである。


話しの中に言霊がなければならないのは、

このためなのだ。




ちなみに、

ココロ(心)の語源の

コル(凝る)のコと、


コト(言・事)のコは、

同根である。



よく広い心というが、

ココロは内側に収縮する傾向がある

からこそ心となる。


言い換えれば、

ココロは狭いからこそ

「心」なのだ。



それゆえ、

心は広くなければならない。

人を愛したり、

物事に感動したり・・・・、




胸が圧迫されて心が痛くなるから、

人間は思考するのである。


コトバもそうしたことから

生じてくる。


会話は本来、癒しなのである。





面白いほどよくわかる

神道のすべて  著 菅田正昭


by sinonome-an | 2018-01-19 00:00 | ちょっと ひと息

心と身体を観照する


by しののめ庵