体の中の原始信号  中国医学とX-信号系 Ⅳ (間中喜雄 板谷和子)

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「未知の信号系」

   の仮説


人体をはじめ自然界には、

多くの未知のシステムが存在する。


これを解く鍵を、私どもは

「信号システム」であると考える。



生物はその体の中に、

驚くほど微細な信号を


とらえて伝達する信号系を持っている

のではないか。




一般に、鍼術とは


「鍼を用いて体表を刺激し、

その反応を利用して

治療する技術である」

と考えられている。



しかしこの公理にも似た考え方に、

私どもは一つの大切なことを

付け加えたい。



それは、


「刺激とは定義できないような

微小(極微量)の、

いわば“信号”を


一定点に送ることによって、

それに対してある反応が期待できる」

ということである。



これをシステム化すれば、

立派に治療として役立つ。



私どもは鍼灸の臨床で出合った

様々な現象を発端に、


人体には未知の信号系がある

という仮説を立て、

それを「X-信号系」と名づけた。



これは人体に残存しながらも

忘れられた古い記憶の一つ

なのではないかと、


長年の研究、

経験から考える。



この信号効果に相関する

体表(あるいは体全体)

のシステムは、


今まで生理学や解剖学等、

現代医学で説明困難であった

鍼灸理論にとって

不可欠なパターンであると考える。



本書では、

X-信号系」の存在を

様々な角度から確認しようと努め、

またその臨床への応用を提示した。


この信号系の存在は

いまだ仮説にすぎないが、


鍼灸の実用性の枠を

大きく広げるばかりでなく、



身体の持つ未知の可能性をも

引き出しうるものである。


これをさらに追究していくと、




身体と宇宙とは

何かしらの信号系で

連動している可能性が

見えてくるのではないか


と思えるのである。


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by sinonome-an | 2018-03-02 00:00 | 本からの資料

心と身体を観照する


by しののめ庵